ネットのコミュニケーションは“顔の見えない”モノなわけだけど、
そこが欠点でもあり、また利点でもある。
リアル世界だったらまず交流しないだろうなぁっていうような人と
わりかし気軽に交流できるやん、ネットだと。
地域とか年齢とか職業とか、そうゆう壁が見えなくなる。
これってネットを通じたコミュニケーションの利点やんね。
その反面というか、それだけに、その交流はすごくプラトニックな面もあると思う。
文字だけから相手の人間像みたいなものを思い描くんやからねぇ。
そこには絶対、それなりの理想とか希望とかが入っちゃう。仕方ないんやけどね。
だから、ネットで知り合った人とオフラインで会うってのは、
なんつーか、うまく言えないけど、かなり微妙なラインにあると俺は思う。
つまり、そこでこれまでの交流が終わってしまうか、あるいは深まるか。
その差がかなり鮮やかについてしまうことがしばしばやと思うねん。
「がっかり」か、「やっぱり」か。
やから、俺はネットで仲良くなった人とは、もちろん「会ってみたい」と思うけど、
それと同時に「会いたくない(消極的に)」とも思ってしまう。
会いたいのはやまやまやねんけど、リアルで会うことで
これまでの関係が壊れてしまうんやないかな、終わってしまうんやないかなって、
なんか怖くなってまうねん。
俺って弱虫かなぁ? ズルいかな? むー...
傷つくのを恐れてちゃ何もできない。それは分かってる。
でも、それを実践できるほど、俺は強くない。それも分かってるんだ。
(2000-07-01)