俺はときどき、誰かに対して「友だち甲斐がないヤツやなぁ」などと
思ったりしてしまうことがある。
これってすごく傲慢(ごうまん)な考えだと思う。
“友だち甲斐”って何やねん。
お前は何か「見返り」を期待して“友だち”してるんか?
そう自問したくなる。醜い自分にハッとし、うんざりする。
“友だち甲斐がない”などと考えるのは、言うなれば自分への言い訳なわけで、
要するに自分の希望が叶わなかったことへ理由づけしてるだけ。他人への押し付け。
友だちというのは確かに、何かを与えてくれる存在ではある。
それは元気であったり、勇気であったり、励ましであったり、慰めであったり。
でも、それを、つまりその「与えてくれる」とゆうことを、
「あたりまえ」だと思っちゃいけないんだよね。
彼は、こちらのことを「友だち」だと思ってくれているからこそ
そうしてくれるわけで、それはとても貴重な存在。
「ありがとう。そしてこれからもよろしく。」
その気持ちを常に持っていれば、“友だち甲斐”なんて考えるハズはないのに。
(2000-07-17)