ひょんなことから、ある人への自分の思いに気づく。
そうすると、その“思い”に _気づいた_ ことにより、
以後その人への俺の視線にはフィルターがかかってしまう。
以前のように見られなくなる。特別な意識をしてしまうようになる。
そしてそれによって、ますますその人への俺の視線は特別化する…
最近の俺はもっぱらこのパターン。「あとから」気づく。
一目惚れして、最初から「いや〜〜ん、好きぃぃ〜〜♪♪♪(はあと)」
…みたいのは、さっぱりしなくなった。大人になったのかしら?(謎)
ある意味「“恋する自分”に恋してる」と言えなくもない気もするけど。
何が一番ドキドキするって、自分の思いに _気づいた_ とき。
あれ、俺なんでこんなにあの人のことばっか考えてるんやろう?……
そう言えば最近、あの人のことばっかだな、俺……
あれ? あれ?? これってもしかして??………
…みたいなとき。なんか一人で心臓バクバクになる(笑)
ある人が自分の中でどれくらいを占めているか。
それは確かに数量的に測ることはできないのだけれど、
大まかになら知ることができる。
それは、その人のことを考える時間の長さ。あるいは回数。
自分の持つ有効な時間には限りがあるわけで、
すべての人にそれを同等に割り当てることはできない。
したがって、どうしても大事な人ほどたくさんを割り当てることになる。
そしてその当てられた時間に比例して、その人への思いは深まる。プラシーボ的…
いま自分がもっとも愛しているのは誰だろうか。
そんな疑問を持ったときは、胸に手をあてて考えてみよう。
――今日いちにちで、もっともたくさん自分が心に浮かべたのは誰だろうか――
自分の時間をもっともたくさん割ける相手。
それが、きっとあなたの愛する人。
(2000-08-16)