まず読んで字のごとくの「ホモ」。これはそもそもは医学だか心理学だかの専門用語だったのかもしれないが、少なくとも現在では事実上の蔑視語としてなかば使われているので、問題外。もっともこっちの人が自虐ギャグとして使ってる分には許せるけどね(笑)
次に「ゲイ」(女性の場合は「レズ」「レズビアン」「ビアン」)。こっちの人にはこれがやはりもっとも一般的かな。「ホモ」よりはかなり中性的だし。もっとも「レズ」は多少蔑視的ニュアンスで使われることもあるけれど。
ただね、俺個人としては「ゲイ」もあんまり好きじゃないんだよね。なんと言うか、うまく言えないんだけど、こっちの人だけで仲間内(なかまうち)になってるっていうか、そんな感じがして。もちろんhomosexualであることは別に恥じたりすることではないとは俺も思うよ。だから、自分がhomosexualであるということを堂々と宣言したいときには、「ゲイ」って言葉は確かに適してるとは思う。ただ、だからと言ってhomosexualであることは別にイバることでもないでしょ。その辺がやっぱ引っかかっちゃうんだ、俺には。ノンケの人は自分のことを「ヘテロだ」とか言わないよね。それとのギャップが俺は気になってしまうの。
もちろん、homosexualが少数派であるってことが、わざわざ「ゲイ」なんて呼称を使わざるをえない理由だってことは分かってる。でもそういう呼称を使うことが、僕らのminority性を不必要に強調してるような気がするんだよ、俺にはね。
だから俺は「ゲイ」もなるべくは使いたくないんだ。「同性愛」のほうがまだいい気がする。カタカナ語じゃない、フツーの言葉だから。
もっとも、俺がけっきょく一番よく使ってるのは、「こっち」だけどね。笑
(2000-04-05)