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なんと今晩、更新しますよ(予告)
@2005-02-20 (Sun) 20:58 [395]
人生は一行のボオドレエルにも若かない。
(芥川龍之介『或阿呆の一生』)
リリイ・シュシュのすべて
(2001)
★★★★★
批評≫
瓦版
重い。とにかく重い。その一言に尽きる作品。監督−岩井俊二,音楽−小林武史という『スワロウテイル』コンビによる作品。閉塞感あふれる現代中学生の内面・外面をよく描いてるとは思うけど、「はたしてホントにここまで深刻か…?」と思わざるをえなかった(のは、僕が歳を取ってしまったからか…?)。上映時間2時間26分の作品だけど、実際はもっと長く感じるはず。その理由の一つは主題の重さゆえだと思うけど、もう一つの理由は脚本のマズさ。途中で回想シーンが挿入されるんやけど、それが必要以上に長くて冗長。設定の難解さもあって、このあまりに長い回想に、初めて見る人はきっと混乱するはず(と言うか僕は混乱した)。それから、全体の主題から見て意味の分からないシーンも(特に前半に)あって、これが「岩井俊二らしい」といえば「らしい」のかもしれないが、はたして映画作品としてはいかがなものか。とにかく全体的に冗長で間延びした感じだった。「こんなのもある、こんなのもある…」と、いろいろ詰め込もうとした結果なのだろうけど、もう少しテーマを絞らないと「結局なんだったの?」ってゆう肩すかし感を避けられないと思う(僕は観たあと、ひどく疲労感を覚えました)。主題・設定がとても魅力的なだけに残念。小林武史の音楽は秀逸。
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