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なんと今晩、更新しますよ(予告)
@2005-02-20 (Sun) 20:58 [395]
人生は一行のボオドレエルにも若かない。
(芥川龍之介『或阿呆の一生』)
(21〜30)
ダンサー・イン・ザ・ダーク
[DANCER IN THE DARK]
(2000)
★☆☆☆☆
批評≫
瓦版
2000年カンヌ映画祭でパルムドールと主演女優賞(ビョーク)を獲得した作品。ミュージカルを愛する失明の主人公の生きざまを描く。予告を見た段階では「これは絶対に泣ける!!」と、かなり期待していたんですが、実際に見た感想としては...うーむって感じ。ハッキリ言うと、とても期待外れでした。なんだか散漫というかダラダラと流れる感じで、グッとくるメッセージのようなものがなかった。ミュージカルがところどころ挿入されるんだけど、そのタイミングもイマイチで…。結末はたしかにインパクトがあるけど、だから何が言いたいの?というか。主張が見えないというのが正直な感想です。設定はとても魅力的なんやけどねぇ… 主人公の生き甲斐である息子ジーンをもっと露出させれば泣けたかもしれない。いずれにせよ、演出がもっとよかったらなぁという感じです。親友キャシー役で出演しているカトリーヌ・ドヌーヴが好演なのが唯一の救いかな。『ライフ・イズ・ビューティフル』といい、この『ダンサー…』といい、カンヌの映画は個人的にはあまり向いてないのかもしれません。インテリには受けるのかもしれないけど、大衆な俺にはね。むぅー…
瓦版
なんかは「見終わって非常に不愉快になった。ウンザリ」と酷評してるけど、無理もないなぁと思う。
五月のミル
[MILOU EN MAI]
(1989)
★★★☆☆
批評≫
STEMAN
あるブルジョア一家の人間模様を描いたフランス映画。印象としては『アメリカン・ビューティー』と似た感じだと思った。もっとも、『アメリカン…』のほうが後の作品だけどね。1968年の「五月革命」期が舞台で、革命に翻弄されることがきっかけで一家各々の内実が明るみとなるお話。格別に愉快!という作品でもないけども、当時の社会事情とかフランス人の国民性とかがうかがい知れていいのではないかと思います。南仏の美しい自然も見どころ。
マトリックス
[THE MATRIX]
(1999)
★★★★☆
批評≫
瓦版
近未来社会を舞台にした作品。最新の撮影技術と香港映画のアクションが併用されていて、かなり異色な感じです。近未来という設定もあってかなりぶっ飛んだストーリーですが、展開もテンポよくてよかったですね。とくに後半はけっこうドキドキする展開です。平たく言えば「コンピュータの反乱」「コンピュータ社会の危うさ」みたいなよくあるテーマなんですけど、設定が独特だったので退屈さは感じませんでした。まぁナンダカンダ言ってもこの作品の一大魅力はやはり、最新のハリウッド撮影技術と香港カンフーの同居具合いですね。とりあえず一見の価値あり。僕は気に入った作品です。ビデオ買っちゃいました。笑
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マトリックスを解く
39 刑法第三十九条
(1999)
★★★★☆
批評≫
瓦版
刑法第39条[心神喪失者および心神耗弱者に対する減軽措置]を扱った作品。ストーリーの展開にあわせて少しずつ真相が分かってくる感じで、目が離せないつくりでした。とくにラストの法廷シーンはスリリングで息をのみます! キャストもいかにも現実にありそうな配役で良かったと思います。最近頻発している異常犯罪や年少者による犯罪の事例のことを思い起こしてしまいました。現代日本の刑事法制に対する問題提起として、なかなか見る価値のある作品だと思います。法知識のない人でも十分楽しめると思いますし、われわれ法学に携わる者にも大変興味深い作品です。
ラブ&ポップ
(1998)
★★★☆☆
批評≫
瓦版
村上龍 原作の作品。現代“渋谷”の社会風俗を女子高生中心に描いたモノみたい。カメラワークが変わっていておもしろいです。内容的には平々凡々て感じがしないこともないですが、何気ないつくりながら、けっこうメッセージ性は持ってると思う。「何かを欲しがるということは、それを持っていないという無力感に耐えることである」とか、ナルホドネって思った。中身ペラペラなのに見終わった後ちょっといろいろ考えてしまう、不思議な作品でした。
[後日談]この作品の監督って、あの『エヴァンゲリオン』でも監督をした庵野秀明氏なんですねぇ。後から知ったんですが、なるほどと納得。どおりでモノローグが多いと思った。笑
ライフ・イズ・ビューティフル
[LA VITA E BELLA]
(1999)
★☆☆☆☆
批評≫
瓦版
第2次大戦中のユダヤ人捕集を扱った作品。98年のカンヌ映画祭で審査員グランプリ、アカデミー賞で外国語映画賞と音楽賞(オリジナルドラマ部門)、および主演男優賞(ロベルト・ベニーニ)をそれぞれ受賞。舞台がイタリアってこともあって、しょっぱなからラテン気質満々って感じのスタートです。笑 そのラテン的ノリがテーマの“重さ”をかなりやわらげてくれてると思います。ただ、作品自体への個人的評価としては、ハッキリ言ってかなり退屈。前半は主人公が結婚するまでの馴れ初めで、本筋とは関係なし。もっとも内容はこの前半の方がシャレっ気があって面白い気がするが…。後半はただただ単調で、エンディングもかなりあっけない。どんでん返しとまでは言わないまでも、も少しなにか工夫が欲しかったな。まぁそれでも、ユダヤ人への差別問題を考えるきっかけになる作品ではあるとは思いますが。テーマがとても興味深いテーマだけに、最後にガッカリ感が(僕には)残ったのが非常に残念な作品でした。惜しい。
マイ・フレンド・フォーエバー
[THE CURE]
(1995)
★★★★☆
批評≫
STEMAN
瓦版
予告を見た時点から「これは絶対泣ける!」と思ってた作品。やっぱり泣けました。笑 内容的にちょっと浅い気がしないこともないけど、まぁ設定が魅力的だし、音楽的にもいいので、良しってことで。とゆうか、最後がちょっと予想外な感じ。まさかあの結末とは思ってなかったんで…。HIVに対する偏見の問題なども考えさせてくれます。(ツッコミは浅いけど。)さておき、HALは見てて終盤、涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになりました。笑 アナベラ・シオラ(デクスターの母親役)がとっても好演してくれているんです。とくに最後の、エリックの母親に詰め寄るシーン! 泣きたい人は必見です。笑 あと、主人公エリック役のブラッド・レンフロが個人的にすっごい好きなんですよねえ。かわいい!
時計じかけのオレンジ
[A CLOCKWORK ORANGE]
(1971)
★★★★★
批評≫
STEMAN
鬼才スタンリー・キューブリック監督の作品。ってゆうか、この作品はどこに分類されるのでしょうか? ホラーかギャグかSFか、はたまた社会派かな?? 前半に頻出するエログロシーンが個人的にはカンベンシテクダサイって感じだったんだけど、でもまぁあれらのシーンがないと後半が活きないしね。仕方ないかな。内容的には決して古くない。現代にもぜんぜん通じると思う。音楽の使い方とかもスゴク上手い。きっともう一度見たくなる映画です。
(ハル)
(1996)
★★★☆☆
批評≫
STEMAN
瓦版
ストーリーのほとんどが文字(パソ通の画面)で進みます。それもあってか展開がちょっと退屈な気がしないこともないような…。でも内容的にHALは好きです、こういう作品。僕らのようなネットやってる人間には「そうそう!」とか「あるある!」って共感できるところがたくさん出てきます。きっとニヤけますぞ。
エネミー・オブ・アメリカ
[ENEMY OF THE STATES]
(1998)
★★★☆☆
批評≫
STEMAN
瓦版
展開がとてもテンポよく小気味良かった。“プライバシー時代の危うさ”というテーマ自体の掘り下げはさほどでもなかったけど、まぁ満足。ラストの銃撃シーンはけっこう息を飲みますぞ。
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